京王井の頭線西永福駅近くにある本格的なトレーニングができるパーソナルトレーニングジム、ZEROフィットネスの義田です。

鏡で己の姿や動作を確認しながら練習をする。
これはトレーニングや他のスポーツ、習い事でもよく見かける何気ない光景です。
では、私自身トレーニング時に鏡を見るかというと答えは”No”です。

今回は、何故私がトレーニング/練習時に鏡を見ないのか、その理由とメリットについて話していきます。
論文ベースで説明していきたかったのですが、鏡とトレーニング効果についての論文が見当たらなく・・・。
私の主観的な内容となりますがご了承ください。
”鏡を見ないだけに”主観的な内容となります!笑

鏡とスクワット、ジムではありふれた光景です。

鏡を見ながら動作をするメリットとデメリット

結論から言うと、トレーニング初心者は鏡を見ながらトレーニングするメリットが多く、中級者以上からは種目によっては鏡を見ながら動作をするデメリットが懸念されます

メリット:初心者は鏡があった方が動作習得が容易

初めての動作は何が正しく、何が間違えているのか主観的に全く分からないことが多いです。
そのようなセッティングや動作に慣れていない内は鏡を見ながら練習をすると良いでしょう。
正しい動作を人やYouTube収など動画をみてイメージし、鏡を見ながらその動きを反復していきましょう。
例えば、
スクワット時:バーベルの真ん中に担げているか、バーベルが左右に傾いていないか、しゃがみ時に股関節から曲げて次に膝を曲げるというスクワット基本動作が出来ているか、片足体重じゃないか、深さが適切か、立ち上がる際に股関節/膝関節を同時に伸ばせているか、など明らかなエラー動作がないかを鏡を見ながら確認しトレーニングをします。

空手稽古でも始めは鏡を見ながら、立ち方、手の位置、動作などが適切かどうかを確認して行うことが多いです。

デメリットその1:正面からしか情報を得られない

鏡は正面からの情報しか得られません。
スクワットの場合、左右差やしゃがみの深さなどが何となく分かりますがそれ以外の情報は分かりません。
横アングルの情報も欲しいところです。

横アングルは頭部、バーベル、股関節、膝関節、足位置などの情報も分かるためおススメです♪

デメリットその2:目線や首の角度が変わってしまう

目線や首の位置は姿勢を決める重要な要素です。
スクワットを例に説明すると、鏡を見ることによって顎が上がってしまい、腹圧が抜けて背中への負担が強くなることが懸念されます。
また重心が変わり、ミッドフッド(土踏まず)ではなく踵重心になってしまうことでパフォーマンスが低下するかもしれません。

目線を上げて踵重心になっている図。

デメリットその3:主観的な感覚を養えない

主観的に自分の関節の位置、角度、動きなどを認識する能力をボディマッピングと言います。
実際の身体の動きと認識の身体の動きには差異があり、それを修正していくのもトレーニングや練習に必要な作業といえます。
鏡の情報に依存してしまうと、このボディマッピングの上達が遅くなるかもしれません。

デメリットその4:競技中は鏡を見れない場合が多い

競技において鏡を見れないシーンが多いです。
例えば、パワーリフティング競技の試技、ウォームアップ時には鏡を見れないということがあります。
普段、スクワットの深さを鏡を見て確認する癖のある人は「深さ大丈夫かな?」と不安になってしまいます。
本番と練習の差だけ余計な緊張感が生まれるものです。
本番に向けて鏡無しでトレーニングする場面を増やしていきましょう。

競技中は鏡を見れない!

中級者以上は動画撮影をしよう!

結論として、動作に慣れてきたらiPhoneなどで動画を撮影できると良いでしょう。
トレーニングのセット毎に横、正面、場合によっては後ろから撮影できると動作の確認、修正も円滑になります。
当ZEROフィットネスや系列店のパワーフィットスタジオZEROは動画撮影自由となります♪

一般的にフィットネスジム、パーソナルトレーニングジムで動画撮影自由なところは少ないですので、当ジムのように撮影できるところを探すと良いでしょう。
また、鏡を隠せることが出来るか、その手間も確認しておくと良いでしょう。

当ジムは三脚もご用意しております。

まとめ

動作自体に慣れていない初心者のときは鏡を見ながらトレーニング/練習をするメリットがあります。
しかし、中級者以上になると鏡を見る弊害(情報の少なさ、視線/姿勢が変わる、ボディマッピング習得への悪影響、競技本番との相違など)も出てきますので、出来れば動作撮影などによって動作の確認や修正をすると良いでしょう。

是非、この記事を参考にして日々のトレーニングや練習に取り入れていきましょう。